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採用代行の費用相場|料金体系・業務別単価・自社雇用との比較まで

採用代行の費用相場|料金体系・業務別単価・自社雇用との比較まで

採用代行(RPO)の導入を検討するとき、最初に引っかかるのが「結局いくらかかるのか」「この見積もりは妥当なのか」という点ではないでしょうか。月額数万円台から数百万円まで相場の幅が広く、各社の料金体系もばらばらで、横並び比較がしづらいのが採用代行の費用です。

本記事では、採用代行の費用を、料金体系の3類型・業務範囲別の月額レンジ・業務単位の単価まで分解して整理します。さらに、「自社の場合いくらが妥当か」を判断できるように、採用担当を自社で1名雇う場合の初年度コストとの比較、月額だけを見ていると見落としやすい隠れコスト、採用1名あたりコストの逆算まで整理します。

採用代行の全体像・業務範囲・選び方については、別記事「採用代行(RPO)の費用相場・業務範囲と、選び方・失敗しない依頼設計」をご覧ください。

※ 本記事に登場する各社の料金・サービス情報は2026年6月時点のもので、改定される場合があります。

採用代行の費用相場

採用代行の費用は、月額数万円から数百万円台まで幅がかなり広く、委託する業務範囲や採用難易度によって大きく変わります。

なぜ月額数万円から数百万円まで幅が広いのか

採用代行サービス費用の幅が広いのは、委託する業務範囲・採用難易度・採用人数、そして媒体費を月額に含むかどうかで総額が大きく動くためです。スカウト送信だけを切り出すケースと、戦略立案から実務まで丸ごと任せるケースでは、当然ながら費用感が変わります。

業務範囲別の月額費用レンジ

委託する業務範囲によって、月額相場は段階的に変わります。この記事では6段階で整理します。

スカウト配信のみであれば月10万〜25万円が目安です。PRO SCOUT 10万円、ミズサキの1媒体10万円、KICK HR 10万円、まるごとスカウト25万円が該当します。[1][2][3]

日程調整や応募者対応などのノンコア業務だけに絞ると、月5万〜20万円が目安です。[4]

複数のノンコア業務に一部のコア寄り業務を加えた部分委託では月15万〜30万円[4]、採用プロセスの相当部分を委託する中規模委託は月20万〜80万円、戦略設計から実務まで包括的に任せる全面委託は月30万〜100万円程度です。

大量採用や複数職種、戦略立案を含む大規模・包括支援では、月80万〜300万円以上に達する事例もあります。

費用相場の早見表(委託範囲別)

委託する業務範囲ごとの費用相場は、おおむね次のようになっています(金額は2026年6月時点の各社料金やメディアの相場整理に基づきます)。自社が委託したい業務範囲から、見積もりの妥当性に当たりをつけましょう。

委託範囲月額レンジ
スカウト配信のみ10万〜25万円
ノンコア業務のみ(日程調整・応募者対応など)5万〜20万円
複数業務の部分委託15万〜30万円
中規模委託20万〜80万円(中心は20万〜50万円台)
全面委託30万〜100万円
大規模・戦略立案含む包括支援80万〜300万円以上

採用代行の料金体系3パターン(月額固定/従量課金/成果報酬)

採用代行の料金は、月額固定型・従量課金型・成果報酬型の3つ類型に整理できます。

月額固定型

一定の月額で継続的に委託する形式です。

費用の中心帯は月10万〜25万円で、業務範囲が広がると20万〜50万円台になります。 例えば、Chatwork採用アシスタントが月3.8万円・7.4万円・11.4万円の3プラン、KICK HRがLite 10万円・Standard 20万円、人事ライトが月20万円(初期費用5万円)、まるごとスカウトが月25万円(初期費用10万円)、まるごと人事が月45万円からとなっています。CASTER BIZ recruitingは稼働時間に応じて月19.5万〜50.4万円です。[1][3][5][6][7][8]

月額固定型は、継続的に複数名を採用するケースに向いています。月間の工数上限と「月額に何が含まれるか」の確認を怠らないようにしましょう。

従量課金型

スカウト1通、日程調整1件といった単位で課金する形式です。スカウト送信は1通500〜1,500円が多く、2,000円近辺のケースもあります。応募者対応・日程調整は1件あたり数千円から1万円程度です。例えばofferBrainは1通500円からとなっています。[9][10]

従量課金型は、スポットや小ロットの依頼に向き、注意点は件数が増えるほど総額が読みにくくなる点です。

成果報酬型

採用が決定したタイミングで課金する形式です。相場は理論年収の20〜35%、採用難易度が高いハイクラス層では30〜40%程度のケースが多いです。 例えば、ミズサキは初期費用ゼロ・完全成果報酬型で1名一律50万円を打ち出しています。[11]

成果報酬型は人材紹介に近い課金体系で、少人数採用で確実性を重視するケースに向いています。

3類型の早見比較

料金体系課金タイミング向くケース主な注意点
月額固定型毎月(定額)継続的・複数名採用工数上限と業務範囲の確認
従量課金型毎月(応業務量)スポット・小ロット件数増で総額が読みにくい
成果報酬型採用決定時少人数・確実性重視1名あたり単価が高くなりやすい

業務別の単価マッピング|月額の内訳を分解する

なぜ「月額」だけでは妥当性を判断できないか

月額固定型は便利な反面、内訳がブラックボックスになりがちです。同じ「月30万円」でも、スカウト300通分なのか、日程調整中心なのか、面接代行を含むのかで、価値はまったく変わります。

業務によって単価の取りやすさには差があります。スカウト送信は料金が明示されている例が比較的多い一方、応募者対応・面接・内定者フォローは「月額パック+一部単価」が混在するため、パック料金から逆算するしかない領域もあります。

ダイレクトリクルーティング関連

スカウト送信は1通500〜1,500円が中心です。例えばofferBrainの500円で、AI活用型では300〜500円台のケースも見られます。[9][10]

スカウト媒体の運用代行は、1媒体相当で月10万〜25万円が目安です。ミズサキの1媒体10万円、PRO SCOUT 10万円、KICK HR 10万〜20万円、まるごとスカウト25万円が該当します。[1][2][3]

オペレーション関連

求人票の作成・更新は1求人あたり3万〜10万円が代表的です。媒体戦略やライティング、改善提案まで含むかどうかで上下します。

応募者の初期対応と日程調整は、いずれも1件3,000〜10,000円程度が目安となります。

面接・評価・オファー関連

面接代行は、スポットなら1回1万円前後、月額運用なら15万〜50万円が目安です。

内定者フォローは1回あたり10万〜30万円とも言われますが、1名・月額換算は人数で大きくブレるため、一律には示しにくい領域です。

採用広報関連

オウンドメディア型の記事制作は1本2万〜5万円、SNS採用アカウントの運用は月10万〜30万円台が中心です。改善伴走まで含むと50万円近辺に達する例もあります。

単価から月額固定の妥当性を逆算する

これらの単価が分かると、月額固定の見積もりを工数換算で検証できます。たとえば月30万円の見積もりなら、スカウト300通×500円=15万円、日程調整40件×3,000円=12万円、週次レポート約3万円で合計約30万円となり、この程度の作業量が見込めるならおおむね妥当と判断できます

採用代行の費用を左右する変数

同じ「採用代行」でも、見積もりがぶれる主因があります。見積もりが高い、あるいは安い理由を理解しておくと、交渉や比較がしやすくなります。

採用難易度と対象職種は、最も大きな変数です。エンジニアやハイレイヤー層の採用代行は月40万〜100万円と高めの相場になっています。難易度が上がると、月額も成果報酬率も上がりやすくなります。

採用人数と契約期間も費用を動かします。採用人数が増えれば1名あたり単価は下がりやすく、契約期間はライト型なら1カ月から試せる[3]一方、業界慣行では3〜6カ月が多くなります。

委託範囲の広さと媒体費の別建て有無も重要です。月額に含まれるのは原則として運用工数で、媒体費・広告費・紹介料は別建てになることが多く、安く見える見積もりほど別建て分で後から膨らみます(詳細は後述の「見落としやすい『隠れコスト』」を参照)。

AI活用の有無も、費用面に影響します。AI・テクノロジー活用型のスカウト支援では、offerBrainの1通500円からのように、下限帯での価格圧縮が進んでいます。従来相場の500〜1,500円と比べると、定型的な送信業務では費用優位が出やすくなっています。[9][10]AI活用型RPOの仕組みや全体像は、別記事「採用代行(RPO)の費用相場・業務範囲と、選び方・失敗しない依頼設計」で扱っています。

採用担当を自社で雇う場合との費用比較

採用代行の費用が妥当かを判断する基準になるのが、「採用担当を自社で1名雇う場合のコスト」です。

採用担当の人件費は給与だけでは測れない

採用担当1名の総コストは、直接人件費だけでなく、法定福利費・採用コスト・教育費、そして立ち上がり期間まで含めて見る必要があります。給与額面だけで比較すると、実際のコストを大きく見誤ります。

直接人件費と法定福利費

人事職の年収は、JHR「転職賃金相場2025」を踏まえると、おおむね三層になります。担当者レベルのジュニアが〜399万円帯、採用・労務・制度運用の中核を担うミドルが400〜599万円帯、課長・マネージャー候補のシニアが600〜799万円帯で、上位では800万円以上も出ます。[12]

法定福利費(事業主負担)は、東京都・協会けんぽ・事務系の低リスク業種を前提にすると、40歳未満で約15.2%、介護保険の対象となる40〜64歳で約16.0%です(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災の事業主負担分の合計)。[13]この前提で給与だけの年間総人件費を機械的に置くと、年収350万円で約403万円、500万円で約576万円、700万円で約807万円になります。これはPC・席・管理工数・ツール費を含まないため、まだ少なめの金額です。

採用コストと立ち上がりコスト

採用担当者そのものを採るコストもかかります。人材紹介を使えば手数料は理論年収の30〜35%で、年収500万円なら150万〜175万円、年収700万円なら210万〜245万円です。[14]

一方、求人媒体を中心に自社で採用する場合は、紹介手数料がかからない分、採用コストを抑えられます。中途採用1名あたりの平均費用は約31万〜50万円とされています。[15][16]ただし、媒体運用やスカウトの工数は社内で負担する点には注意が必要です。

また、オンボーディングにもコストがかかります。例えば、教育研修費の平均(1人あたり年36,036円)などが参考になります。[17]

加えて、立ち上がり期間も実質的なコストです。リクルートマネジメントソリューションズの調査では、キャリア入社者が最初の成功体験を得る時期は入社後6〜9カ月未満が最多とされています。[18]採用担当を採っても、すぐにフル稼働する前提では置かない方が安全です。

初年度総コストのシミュレーション

保守的に見積もった初年度のトータルコスト次のとおりです。

区分法定福利費込み人件費人材紹介で採る場合媒体中心で採る場合
ジュニア(年収350万円)約403万円約512万〜529万円約443万円
ミドル(年収500万円)約576万円約730万〜755万円約616万円
シニア(年収700万円)約807万円約1,021万〜1,056万円約847万円

※人材紹介の場合は紹介手数料(年収30〜35%)と研修費3.6万円を、媒体中心の場合は会社全体の中途採用平均単価を加味した試算。

ミドルの採用担当1名を自社雇用する初年度コストは約616~755万円のため、月換算で約51万円(媒体で採用)〜63万円(人材紹介で採用)となります。

採用代行の月額と並べた比較

この基準で見ると、月額20万〜50万円の採用代行の見積もりは、ミドル採用担当の自社雇用にかかる総額(月換算51万〜63万円)と比べると、十分に検討の余地があります。

見落としやすい「隠れコスト」と総コスト

月額の採用代行費だけを比較しても、採用費用の総額は見えません。月額に含まれるのは原則として運用工数で、媒体費・広告費・紹介料は別建てが業界慣行です。[3]

委託先を乗り換える際のスイッチングコストも見落とされがちです。データの返却・削除・引き継ぎ範囲の確認が重要で、並走移管に3〜6カ月を要するケースもあります。

採用1名あたりコストで考える費用妥当性

月額視点を「採用1名あたり」に逆算すると、人材紹介とも同じ土俵で比較できます。

中途採用の平均単価は、マイナビの2024年実績で採用費用総額650.6万円÷採用人数20.8人=約31.3万円/人、Wantedly Hiringeekの整理では2025年実績で609.9万円÷12.3人=約49.6万円/人です。ただしこれは媒体・リファラル・紹介・RPOを混ぜた平均です。[15][16]

人材紹介は理論年収の30〜35%が相場で、年収400万円なら120万〜140万円、600万円なら180万〜210万円、800万円なら240万〜280万円です。JHRの職種別データを踏まえると、ITエンジニアの中核帯で120万〜280万円、上位帯では300万円超、法人営業のハイレンジでは240万円超から600万円前後まで広がり得ます。[12][14]

採用代行を使った場合の1名あたりコストは、採用人数で大きく変わるため、月額×契約月数÷採用人数で見ましょう。

委託タイプ前提1名あたり試算
部分委託月15万〜30万円×3〜6カ月で2名採用22.5万〜90万円
中規模委託月20万〜80万円×3〜6カ月で2名採用30万〜240万円
フル委託月30万〜100万円×6カ月で2名採用90万〜300万円

少人数採用なら成果報酬型やスカウト特化型の方が1名あたり単価を読みやすく、複数名を継続採用するなら月額固定型の方が単価を下げやすくなります。

費用ミスマッチの典型パターンと回避策

費用が想定より膨らむのは、多くの場合、価格の高さそのものより設計の甘さが原因です。

最も多いのが、スコープを十分に認識しないまま契約してしまうパターンです。「ここまでやってもらえると思っていた」部分が実際には別枠で追加費用が発生します。委託する業務範囲を明確に握っておくことが重要です。

契約期間・解約条件の見落としも、乗り換え時のコストを押し上げます。最低契約期間・解約予告期間・違約金・未消化工数の精算条件は、契約前に確認すべき項目です。

また、KPIを設定しないまま開始すると、費用対効果が測れません。応募数・返信率・面接設定率・採用人数・採用単価などのKPIを予め置き、効果が見えにくいときに追加業務の是非を判断できるようにしておきます。最初から全面委託せず、1カ月契約や短期導入で効果を確認してから3〜6カ月へ延長する段階導入も、失敗を避けやすい進め方です。

相見積もりの取り方|4つの費目を並べて比較する

複数社から見積もりを取るとき、価格そのものより重要なのは「単価の分母」を揃えることです。「月額」「1通」「1件」「1名」「何時間」「何媒体」「何職種」を統一しない比較では、ほとんど意味がありません。

そこで、各社を次の5列で並べることをおすすめします。

  1. 月額本体
  2. 媒体費(別建てか込みか)
  3. 成功報酬の有無と料率
  4. 追加単価(スカウト通単価・面接代行など)

この4列を欠かさずチェックすると、見かけの月額だけでは分からない総コストの差が見えてきます。

あわせて、契約条項も次の5項目をチェックしてください。

  • 最低契約期間
  • 解約予告期間
  • 途中解約の違約金
  • 未消化工数の扱い
  • データ返却の範囲

まとめ

採用代行の費用は、月額20万〜50万円の見積もりであれば、「高すぎる」とは言い切れません。むしろ、自社で採用担当を1名採る初年度の総コストと比べると、部分委託から中規模委託であれば十分に検討の余地があります。

判断のポイントは、月額の総額ではなく、業務単位の単価に分解して妥当性を検証すること、そして採用1名あたりコストで他の手段と比較することです。早見表・4つの費目での比較フレーム・契約条項チェックリストを使えば、自社の場合いくらが妥当かを試算できます。

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出典

  1. achievehr「採用代行(RPO)会社のおすすめ・料金まとめ」(各社の公開価格を掲載)
  2. ミズサキ「スカウト送信代行」
  3. まるごとスカウト
  4. クライアントファースト「採用代行(RPO)の費用」
  5. まるごと人事
  6. Chatwork「採用代行(RPO)コラム」(各社の公開価格を掲載)
  7. 人事ライト(R09)
  8. CASTER BIZ recruiting
  9. offerBrain(サービスページ)
  10. UNITED ニュースリリース(offerBrain リニューアル)
  11. ミズサキ「完全成果報酬型 採用支援」
  12. 日本人材機構(JHR)「転職賃金相場2025」(PDF)
  13. 全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部 保険料率
  14. リクルートエージェント「人材紹介の手数料・相場」
  15. マイナビ「中途採用状況調査2025(2024年実績)」(PDF)
  16. Wantedly Hiringeek「採用コストの平均と削減のコツ」(2025年実績の整理)
  17. 教育研修費用に関する調査(プレスリリース)
  18. リクルートマネジメントソリューションズ プレスリリース(中途入社者の立ち上がり)