目次
- Wantedlyの料金の特徴|成果報酬0円・月額固定・掲載無制限
- 3つの基本プランの違い|機能・編集人数・スカウト通数
- プレミアムスカウト(ダイレクトスカウト)の料金と通数
- プランに含まれる通数と追加購入
- 有料スカウトと無料スカウトの違い
- オプション|広告・コンテンツ制作・運用支援
- 公式の運用支援サービス
- 会員層・特性から見た「料金に見合うか」
- 会員数と年齢・職種の傾向
- Wantedlyと相性が良い採用・良くない採用
- 料金を払っても採用できない理由と費用対効果の見方
- 運用型の媒体は行動量が成果を分ける
- 採用できない典型パターン
- 費用対効果の見方とシミュレーション
- 内製工数で見た実質コストと、運用代行という選択肢
- 各業務の工数の目安
- 工数を人件費換算した「実質総額」
- 自社運用と運用代行の損益分岐
- 他の採用媒体との料金・特性の違い
- よくある質問
- Wantedly Peopleの料金とは別物か?
- 無料プラン・フリープランはあるか?
- 最低利用期間や途中解約はどうなるか?
- まとめ
- 出典
Wantedlyの導入を検討していると、プランが3つあって違いが分かりにくい、成果報酬0円は本当に割安なのか判断できない、といった迷いが出てくるのではないでしょうか。「掲載しただけでは思ったほど採用できない」という声も少なくありません。この記事では、3つの基本プランの違い、プレミアムスカウトやオプションの料金体系、そして費用対効果の見方まで、実務目線でお伝えします。
※ 本記事に登場するWantedly本体および各社の料金・仕様情報は2026年6月時点のもので、改定される場合があります。最新の正確な金額は各社の公式料金表でご確認ください。
Wantedlyの料金の特徴|成果報酬0円・月額固定・掲載無制限
Wantedlyの料金で最初に押さえたいのは、成果報酬が発生せず、月額固定で使う料金体系だという点です。
Wantedlyは採用が決まっても成功報酬がかからず、月額固定で募集も掲載数も無制限に使えます[1]。何人採用しても媒体費が変わらないため、複数ポジションを継続して採用する企業ほど、1人あたりの媒体費は下がりやすくなります。一方で、採用人数がゼロでも月額費用は発生します。掲載して応募を待つ媒体ではなく、会社ページやストーリー、スカウトを自社で動かして成果を出す運用型の媒体だという前提が、料金体系の根っこにあります。
3つの基本プランの違い|機能・編集人数・スカウト通数
Wantedlyの有料プランは、ライト・スタンダード・プレミアムの3つです。違いは主に、管理画面を編集できる人数と、ダイレクトスカウトを使えるかどうか、付与されるスカウト通数にあります。
会社ページ・募集・ストーリー・応募者とのメッセージは、有料プラン共通で掲載数無制限で使えます[2][1]。ダイレクトスカウトはスタンダード以上で利用でき、プラン間の主な違いは次のとおりです[1]。
| プラン | 編集できる人数 | ダイレクトスカウト | 同梱スカウト通数(6か月) |
|---|---|---|---|
| ライト | 最大15名 | 不可 | — |
| スタンダード | 最大30名 | 利用可 | 150通 |
| プレミアム | 無制限 | 利用可 | 300通 |
(出典: Wantedly公式[1])
掲載期間は複数の長さから選べ、長期の契約ほど月額換算は割安になりますが、原則として自動更新で契約期間の途中解約はできないため[3]、期間は慎重に選ぶ必要があります。
プレミアムスカウト(ダイレクトスカウト)の料金と通数
ダイレクトスカウトは、登録ユーザーへ直接アプローチできる有料機能です。スタンダード以上のプランで一定の通数がセットになり、足りない場合は追加購入もできます。
プランに含まれる通数と追加購入
公式で確認できる同梱通数は、スタンダードが6か月で150通、プレミアムが6か月で300通です[1]。契約期間が長いほど、付与される通数も多くなります。
通数が足りないときは、ダイレクトスカウトを追加で契約できます。公式が公表している価格は税別25万円〜/100通で、契約期間は2か月・3か月・6か月、ベーシック・プラス・プレミアムの3タイプがあります[4]。たとえば3か月契約では、ベーシックが総額37.5万円、プラスが45万円、プレミアムが60万円で、いずれも月50通・総数150通という構成です[4]。送付対象の候補者数の目安は、タイプによって約16万人〜約25万人とされています[4]。
有料スカウトと無料スカウトの違い
Wantedlyには無料スカウトもありますが、これは有料スカウトの代わりではなく、送信可能な対象が限られた別機能です。無料スカウトはダイレクトスカウトを契約していなくても、募集を1本以上公開していれば使えます。ただし送付対象は、プロフィールが充実している、ログイン頻度が高い、最近登録した、などの条件を満たすユーザーに限定され、通数上限はありません[5]。幅広い候補者へ狙って送りたい場合は、有料のダイレクトスカウトが前提になります。
プレミアム側の上位機能としては、未返信ユーザーへの再送、プロフィールの詳細閲覧、転職意欲や副業意欲・最終ログインなどでの絞り込みフィルターが使えます[4]。送る相手を精緻に選びたいほど、上位タイプの価値が出てきます。
オプション|広告・コンテンツ制作・運用支援
基本プランに加えて、露出を増やす広告や、コンテンツ制作を外注できるオプションが用意されています。SNS広告配信、ライティング、フォトグラファー派遣、動画撮影などが用意されています[2]。
これらは必須ではありませんが、社内に書き手や撮影リソースがない場合の選択肢になります。料金は公開されておらず、発注内容に応じた見積もりが前提です。コンテンツの質は後述の費用対効果に影響するため、内製と外注のどちらが見合うかを見比べて判断しましょう。
公式の運用支援サービス
Wantedlyには、公式の運用支援サービス付きプランや、運用代行を行うパートナー企業の認定制度もあります[6][7]。費用感を把握したい場合は、後述する内製工数の試算や、民間の運用代行の相場と合わせて検討するのが現実的です。
会員層・特性から見た「料金に見合うか」
料金が見合うかどうかは、自社が採りたい人材とWantedlyの会員層が合っているかで大きく変わります。
会員数と年齢・職種の傾向
Wantedlyの登録ユーザーは400万人を超え、1社あたりの月間応募数は約25件が目安です[2]。年齢層は7割以上が20代〜30代の若手で[8]、職種ではエンジニアやデザイナーなどのIT・デジタル人材が半数近くを占めます[9]。若手とIT人材に厚いのがWantedlyの特徴です。
Wantedlyと相性が良い採用・良くない採用
この会員特性から、Wantedlyが向くのは、20〜30代の若手採用、カルチャーフィットや共感を重視する採用、複数ポジションを継続して採る採用です。逆に、高年収の即戦力ハイクラスを単発で狙う採用や、大量の定型採用には、他の媒体を併用したほうが効率が良いケースが多くなります。料金の高い・安いを考える前に、狙う層と会員層が合っているかを先に確かめることが大切です。
料金を払っても採用できない理由と費用対効果の見方
「お金を払ったのに採用できない」という声は、Wantedlyの場合、運用不足から生まれることがほとんどです。運用型の媒体であるWantedlyのROIは、行動量と運用の質で大きく変動します。
運用型の媒体は行動量が成果を分ける
Wantedlyでは、募集やストーリーを継続的に更新し、スカウトを送り、返信に素早く対応するという行動量が成果を左右します。応募が集まる流れは「閲覧数 × クリック率 × 応募率」の掛け算で考えられ、どこかが弱いと成果は伸びません[10]。掲載しただけ・作っただけで止まると、この掛け算が機能せず、月額費用だけが出ていく状態になりかねません。
採用できない典型パターン
成果が出ないときは、いくつかの原因が重なっていることが多いです。狙うペルソナがずれている、募集ページやストーリーの魅力が弱い、スカウトが閲覧されない・文面が弱い、というのが代表的な要因です。返信率を左右する変数としては、候補者の属性、送信者、送信時間、文章量、文章内容、ひもづける募集ページが挙げられます。また、応募の伸び悩みは「内容(コンテンツ)」だけでなく「手法(露出チャネル)」の不足からも起きます。一つの施策の良し悪しで決めつけず、どの段階が弱いかを分解して手を打つことが重要です。
スカウトの文面やターゲティングを改善する具体的な方法は、記事『スカウトの返信率を上げるコツ|件名・文面・ターゲティングと運用設計』もあわせてご覧ください。
費用対効果の見方とシミュレーション
費用対効果は、スカウトの歩留まりから逆算すると考えやすくなります。一般的なスカウトの平均返信率は5〜10%が目安とされ[11]、Wantedlyでは運用次第で30%以上を記録する事例もあります[12]。実際に、返信率が12%前後から25%超へ改善し、5か月で15名の内定承諾につながった事例や[13]、100通の送付・2か月で3名採用、採用単価が10万円台に収まった事例も公開されています[4]。
あくまで試算ですが、平均返信率の上限である10%[11]を置いて、150通のスカウトを送り、面談化率5割、内定承諾率3割で見積もると、採用は2名前後という計算になります(面談化率や承諾率は自社の実績値に置き換えてご確認ください)。同じプラン費用でも、行動量が伴わず返信率が数%にとどまれば採用はゼロになりかねず、運用次第で1名あたりの媒体費は大きく変わります。中途採用の平均単価は約50万円とされており[14]、この水準を下回るかどうかが、費用対効果を判断する一つの目安になります。料金の絶対額ではなく、「行動量を確保できるか」が回収を分けるポイントです。
スカウトを十分な量送り切れない場合は、記事『スカウト代行|依頼できる業務・料金相場・サービスの選び方』のように、送信業務を外部に委託する選択肢もあります。
内製工数で見た実質コストと、運用代行という選択肢
Wantedlyの実質コストを正確に見るには、掲載料金に「運用にかかる人件費」を足す必要があります。ここを見落とすと、安く見えたプランが実は割高だった、ということが起こります。
各業務の工数の目安
会社ページの初期構築は、情報整理や写真選定・社内確認まで含めると初回で3〜8時間程度、募集は1本目で2〜4時間程度、再掲やABテスト用の2本目以降は20〜60分程度が現実的です。社員インタビュー型のストーリーは1本3〜8時間程度、取材や社内確認が多いと半日〜1日かかることもあります。スカウトを候補者ごとに調整しながら100通送るなら、5〜15時間程度を見込むのが無難です。運用全体では月20〜40時間程度が一つの目安になります。
工数を人件費換算した「実質総額」
これらを人件費に換算すると、印象は変わります。たとえば月30時間を時給3,000円で見積もると、運用コストは月9万円ほどになります。プランの掲載料金に加えて、この運用コストが毎月かかると捉えると、掲載料金だけを見たときより実質的な負担は大きくなります。掲載料金の安さだけでプランを選ぶと、運用にかかる人件費を見落としやすい点に注意が必要です。
自社運用と運用代行の損益分岐
社内に運用リソースがない、あるいは運用が回らず行動量を確保できない場合は、運用代行に外注する選択肢があります。外注が合理的になるのは、内製の人件費(工数×時給)が代行費を上回るとき、または社内で運用しても成果が出る品質に達しないときです。運用代行に依頼できる業務範囲や費用相場、選び方の詳細は、記事『Wantedly運用代行|依頼できる業務・費用相場・失敗しない選び方』で解説しています。
他の採用媒体との料金・特性の違い
Wantedlyの料金が高いか安いかは、他媒体と課金モデルを並べると見えやすくなります。主要なダイレクトリクルーティング媒体は、課金の仕組みとターゲット層がそれぞれ異なります。
| 媒体 | 課金モデル | 主なターゲット | 費用感の特徴 |
|---|---|---|---|
| Wantedly | 月額固定・成果報酬なし[1] | 20〜30代の若手・IT/デジタル[2][8] | 固定費型。採用人数が増えるほど割安 |
| Green | 成功報酬型[15] | IT/Web職種の即戦力[15] | 成功報酬30〜120万円[15]。当たれば費用が読みにくい |
| ビズリーチ | 基本利用料+成功報酬[16] | ハイクラス即戦力[16] | 高年収帯に強いが総額が上がりやすい |
| dodaダイレクト | 月額+成功報酬/定額[17] | 幅広い層(35歳未満が約66%)[17] | 定額プランは成功報酬0円も選べる |
Wantedlyは固定費型で、若手・共感型の採用を継続するほど割安になりやすい媒体です。即戦力ハイクラスや特定のIT即戦力を狙うなら、ビズリーチやGreenとの併用も選択肢になります。媒体選びは「どこが安いか」ではなく、採りたい層に合うかを軸に判断することが大切です。
よくある質問
Wantedly Peopleの料金とは別物か?
別物です。Wantedly Peopleは名刺管理アプリで、企業の採用に使う採用サービス(Wantedly Visit)とは料金体系が異なります。採用目的で検討する場合は、本記事で扱う採用サービスのプランを見ます。
無料プラン・フリープランはあるか?
企業が採用目的で本格的に使う場合は、有料プランが前提です。会社ページの作成など一部は無料でも始められますが、募集の継続運用やダイレクトスカウトを使うには有料プランの契約が必要になります[1]。
最低利用期間や途中解約はどうなるか?
Wantedlyの有料プランは期間契約で、原則として自動更新され、契約期間の途中解約はできず返金もされません[3]。解約できない前提で掲載期間を選ぶ必要があります。契約や違約金などの条件は、募集情報等提供事業者に事前明示が求められているため[18]、申し込み前に契約書面で確認しておきましょう。
まとめ
Wantedlyの料金は、プランの掲載費だけでなく、運用次第で費用対効果が大きく変わる点を踏まえて見ることがポイントです。検討にあたっては、次の点を押さえておきましょう。
- 料金体系:成果報酬0円・月額固定・掲載無制限。採用人数が増えるほど1人あたりの媒体費は下がる
- プラン:ライト・スタンダード・プレミアムの3つ。ダイレクトスカウトはスタンダード以上で使える
- 成果:料金より運用次第。行動量(更新・スカウト量・対応速度)が費用対効果を分ける
- 実質コスト:掲載費+内製工数の人件費で見ると印象が変わる。回らないなら外注も選択肢
- 媒体選び:他媒体と課金モデルが違う。安さより「採りたい層に合うか」で選ぶ
Wantedlyはユーザー層や運用方法に特徴がある媒体です。まずは自社の採用課題を整理し、そこにフィットするかを見極めることが、料金を活かす第一歩になります。
関連して、運用を外部に委託する場合の費用や選び方は記事『Wantedly運用代行|依頼できる業務・費用相場・失敗しない選び方』で、スカウトの送り方の改善は記事『スカウトの返信率を上げるコツ|件名・文面・ターゲティングと運用設計』で詳しく解説しています。
Wantedlyを導入したものの運用が回らない・費用対効果が出ないなどお悩みがある場合は、リソースワーカーの「Wantedly運用支援」もご検討ください。Wantedly出身メンバーを含むチームが、会社ページの整備から募集の更新、ストーリーの投稿、スカウトまでを一括でお引き受けし、成果を左右する行動量を担保します。支援企業の半数以上が人事不在のスタートアップで、初回契約継続率は100%です。
出典
- Wantedly Help「採用サービスの有料プラン価格・掲載料金について」(機能差・同梱スカウト通数)
- Wantedly「採用担当者の方へ」(登録ユーザー数・月間応募数・年齢層・オプション種別)
- Wantedly利用規約(自動更新・中途解約不可・返金不可)
- Wantedly「ダイレクトスカウト」(公式価格・機能・採用事例)
- Wantedly Help「無料スカウトとは」(仕様・送付対象)
- Wantedly HirinGeek「公式 Wantedly運用代行会社22社を紹介」(公式運用支援・利用企業数)
- Wantedly「販売・運用代行プログラム」(パートナー制度)
- Wantedly HirinGeek「エンジニア採用ガイド」(20〜30代比率)
- Wantedly HirinGeek「中小企業がエンジニア採用を成功させる手法」(IT人材比率)
- Wantedly HirinGeek「運用を成功させる方法」(閲覧数×クリック率×応募率)
- Wantedly HirinGeek「スカウトメールの返信率を上げるコツ」(平均返信率5〜10%)
- Wantedly HirinGeek「Wantedlyスカウト採用の運用ガイド」(30%以上の返信率事例)
- Wantedly HirinGeek「PRUM導入事例」(返信率改善・内定承諾の事例)
- Wantedly HirinGeek「採用コストの平均と削減のコツ」(中途採用の平均単価)
- Green「料金プラン概要」(成功報酬・ターゲット層)
- ビズリーチ「法人向けビズリーチの料金・費用」(基本利用料+成功報酬)
- doda ダイレクト公式(月額+成功報酬/定額・年齢分布)
- 厚生労働省「雇用仲介事業者は新たなルールへの対応が必要です」(料金・違約金の事前明示)
